虎伏

春の祈り

 春の嵐、という表現がぴったりの一日だった。昨日までの暖かさは何処へやら。長引いた任務を終えて寮へ帰る夜道、冬に戻ったかのような冷たい風がびゅうびゅうと頬を叩いた。この週末に満開を迎えるはずだった桜の花びらが、強い風に煽られて散り散りに舞っ…